何気ないところに

自分にはずっと落としどころが見つけられずに悶々とした過去がある。

無かったことにしようとしてもその過去が自分をその場にじっと留めさせるし,

美談には絶対にできない過去だからプラスに考えることができない。

前に進もうとしても掴んで進ませてくれないそんな過去。

 

目を背け続けた結果、そのあたりから過去の思い出に霧がかかって思い出せない、

ましてその中に楽しかった思い出なんてまるでなかったように出てこない。

さらにはそのあたりからあらゆるものに対して無関心になって自分だけの世界に

引きこもるようになり、どんな行動も自分中心で考えるようになっていた。

 

物語を読むのが好きで最近はあるシリーズを読んでいる。

ただの娯楽にしか過ぎなかったし、一時の満足を得るものにしか過ぎなかった。

だからこそ、その中に出てきた言葉にまさか自分が重たい過去から前に進むきっかけに

なる言葉が現われるとは思いもしていなかった。

その言葉達のおかげでそんな過去を受け入れることが少しずつできるようになって

前を向いて進んでいける、そんな希望が見えてきた。

 

そこから思いもよらないところにこそ、自分の過去に対する考え方を

大きく変えるきっかけがあるのかもしれない、そう最近学んだ。

答えは求めている時よりも何も考えていない、求めていない時の方が実はあるのかも。